本文:JepaX形式
JepaXは日本電子出版協会の定めるXMLに基づく電子出版交換フォーマットです。
EBStudioはJepaX公式サイトで公開されているサンプル文書を、[ある程度それらしく]オーサリングできます。
JepaXの仕様とサンプル文書については、http://x.jepa.or.jp/jepax/
をご参照ください。
JepaX0.9からの制限事項
- JepaXの標準のエンコーディングはUTF-16と定義されていますが、EBStudioではShift_JISだけをサポートしています。
- 複数ファイルに分割されたJepaX文書には対応していません。
- jepaxinfo、bookinfo、cover要素の内容は何の処理も行いません。front、body、back要素の内容が処理対象となります。
- 画像はimg要素を使用します。画像の形式はBMP、JPEGが使用できます。
- title要素はHTMLのHn要素と同様、インデックスの作成とメニューの作成に使用されます。
- res要素では動画(MPEG、AVI)、音声ファイル(WAV)を指定できます。
- mlg要素(割り注)は、前後を括弧で囲んで表示します。
- 外字をgi要素で表す場合は、name属性で指定した名称が、外字置換定義ファイルのgaijiMap要素のname属性に対応します。
<gi set="mojikyo" name="39630" alt="鄧" />小平
↓
外字置換定義ファイルの定義
<gaijiMap name="39630" Unicode="#x9127" ebcode="A421"/>
※gaijiMap要素のUnicode属性は省略できませんので、注意してください。
- その他HTMLと共通の要素は、HTMLと同様の動作です。
DicXからの拡張
DicXは出版業界内部において辞書・事典コンテンツの蓄積や交換を行うための「交換フォーマット」として利用されることを想定した仕様案(イースト株式会社)であり、JepaXをベースに辞書・辞典用に拡張した内容になっています。EBStudioはDicXの一部要素を使用することができます。
DicXの仕様は、http://www.dicx.org
をご参照ください。
- DicXの定義の中で、次の要素が使用可能です。
dicx
dic-item
headword
subheadword
meaning
meaning-head
key
※headwordの親要素のheadは省略しないでください。
※DicXの仕様が流動的なため、これらDicX要素は正式サポート外といたします。
- key要素にtype属性を指定した場合、本文に現れない検索キーワードを定義することができます。
type属性には、"かな"("カナ"、"仮名"も使用可)、"表記"、"条件"、"クロス"が指定でき、それぞれ指定したインデックスが作成されます。なお、かな読みの清音化は行う必要はありません。
例:
<key type="かな">でんししゅっぱん</key>
<key type="表記">電子出版</key>
<key type="条件">大化の改新</key>
<key type="複合" name="人名" >西郷隆盛</key>