付表:電子辞書との対応表

2005年時点の代表的なIC電子辞書の機能と、EBPocketの機能の対応表です。

機能の呼び名は、SIIを基準にしています。 ○は対応する機能があることを、△は類似する機能があることを、×は対応する機能がないことを示します。

IC電子辞書の機能 機能の内容 EBPocketの対応する機能
音声 単語、例文などを発音 ○ ただし使用する辞書に依存する。
EBWinはTTS(Text-To-Speech)対応(2.02a以降)
複数辞書一括検索 複数の辞書からまとめて検索 ○ 串刺し検索
複数辞書例文検索 指定した言葉を含む例文を複数辞書から検索 ○ 串刺し検索+条件検索。ただし使用する辞書のインデックスに依存する。
リアルタイム検索
スーパーすぐ出るプレビュー(CASIO)
絞り込み検索(シャープ)
すぐ出る検索(CANON)
1文字入力するごとに候補単語を絞り込み表示 ○ インクリメンタルサーチ
プレビュー 絞り込んだ単語の意味を同一画面で閲覧できる ○ プレビューモード
スーパージャンプ
Sジャンプ(シャープ)
調べたい言葉を複数の辞書で引き直しできる △ 串刺し検索にチェックをし、調べたい語を範囲選択して検索
右ボタン→辞書選択で検索する辞書を指定することも可。
串刺し検索を外して範囲選択→検索すると、現在の辞書から検索。
ワード・インフレクター(変化形検索) 不規則変化形や複数形などの原型を呼び出せる △ 語尾補正。語末を削除して再検索を行うもので、原型に戻しているわけではない。 ただし英語以外の言語でも(日本語も含め)実用上十分には機能する。
ワイルドカード検索 言葉の一部が分からなくても検索できる × *を検索語の先頭または末尾につけられるが、語の途中に指定できない。また1文字一致?をサポートしていない。
成句検索 指定した単語を含む成句を一覧表示 ○ 条件検索または複合検索。ただし使用する辞書のインデックスに依存する。
熟語検索 読みを含む熟語を一覧表示 ○ 条件検索または複合検索。ただし使用する辞書のインデックスに依存する。
慣用句検索 語句を含む慣用句を一覧表示 ○ 条件検索または複合検索。ただし使用する辞書のインデックスに依存する。
会話文キーワード検索 指定した単語から会話文を検索 ○ 条件検索または複合検索。ただし使用する辞書のインデックスに依存する。
漢字部品読み検索 漢字の部品の読みから目的の漢字を検索 ○ 複合検索。ただし使用する辞書のインデックスに依存する。
音訓・部首・総画数検索 読めない漢字を複数の方法で検索できる ○ 複合検索。ただし使用する辞書のインデックスに依存する。
スペルチェック うろ覚えの綴りのまま入力しても検索できる ×
文字サイズ切り替え 画面の文字の大きさを切り替え ○ ポイント数で任意の大きさを指定
文字拡大
ズーム(シャープ)
読みにくい文字を一行単位で拡大 × 文字サイズ切り替えで大きくすればよいので、必要と考えていない。
ハイパーリンク 入力した文字列をそのまま別辞書モードに引き継ぐ。 ○ キーワードを入れた状態で辞書を選択すると、再検索を行う。
単語帳 単語、慣用句、例文などを登録できる
罫線(CASIO) 罫線表示
履歴機能
ヒストリーサーチ(CASIO)
一度引いた単語を記憶し、引き直せる △ 検索語の履歴が保存される。ただし検索結果の辞書名や見出し等は保存されないので、厳密には違う機能。

逆にEBPocketでは可能で、IC電子辞書で使用できない(一部を除く)機能に、次のようなものがあります。

●注意事項

IC電子辞書の機能で成句・熟語・慣用句・漢字部品等は、EPWINGでは多くの場合、条件検索・複合検索で実現されます。 EPWING辞書を購入する時点で、辞書にこれらの機能が含まれているかどうかをご確認ください。

EBPocketとIC電子辞書の操作性で一つ異なるのは、EBPocketではスタイラスペンを使用する点です。 特にジャンプを行うとき、IC電子辞書ではキーボードでカーソルを移動しますが、EBPocketではスタイラスペンでダイレクトに画面をタップします。(キヤノンの一部機種ではスタイラスが使用できます。)

●EBPocketのお勧め設定

EBPocketをIC電子辞書の操作性に近づける設定を紹介します。