paediatk.exe - MyPaedia ToolKit

概要

 MyPaedia ToolKitはマイペディア99(製品版、「PC Success」創刊号付録版)、マイペディア98をJIS X4081形式(EPWING)に変換するツールです。辞書の変換にはEBStudioを使用します。

DDwinでの検索例

他に必要なソフトウェア

注意事項

実行方法

(1)マイペディアのフォントのインストール

 MyPaedia ToolKitは、マイペディアに付属のHitGotExtW5-1 / HitGotExtW5-2 / 日立ゴシック外字W5から外字フォントを作成します。そのためMyPaedia ToolKitの実行の前に、これらのフォントがWindowsにインストールされている必要があります。

 もしマイペディア99を通常通りインストールしているのであれば、フォントも同時にインストールされているので、このステップは必要ありません。

 まだマイペディアをインストールしていない場合、フォントのみインストールすることもできます。

  1. コントロールパネルからフォントを開く
  2. ファイル(F)→新しいフォントのインストール(I)

(2)MyPaedia ToolKitの実行

 paediatk.exeを実行するとダイアログボックスが表示されます。

入力ファイル マイペディアのCD-ROMで提供される ITEMIDX.DAT ITEM.DAT PICT.DAT が置かれたディレクトリ(CD-ROMでは INDEXフォルダ )を指定します。 ※この3つのファイルをハードディスクに複写することで、変換を高速化できます。
マルチメディアデータ マイペディアCD-ROMの DATAフォルダを指定します。 ※ ハードディスクに複写する必要はありません。
設定ファイル出力フォルダ EBStuduioの各種設定ファイルを作成するディレクトリを指定します。
電子辞書作成フォルダ EBStudioで電子辞書を作成する出力フォルダを指定します。
本文に静止画・動画・音声を挿入する 静止画・動画・音声などのマルチメディアデータを作成するかどうかを指定します。モバイル用に辞書サイズを圧縮する場合、チェックを外してください。
PICT.DATから画像ファイルを作成する 静止画を作成する場合はチェックします。 何らかの理由で当ツールを再実行する場合、チェックを外すと静止画の変換を省略するため、処理時間を短縮できます。
関連項目を挿入する 本文の末尾に関連項目へのリンクを挿入するかどうかを指定します。モバイル用に辞書サイズを圧縮する場合、チェックを外してください。
MID音声を挿入する MID音声へのリンクを生成します。ただしMID音声は別途外部ツールを入手して MID→WAV変換を行う必要があります。data\*.MID を、data\*.WAVに一括変換してください。
一時ファイル保存 マイペディアのデータをEBStudioで読込可能なHTML形式に変換する過程でできる中間形式のデータ(SGML)を削除しません。(myp.txt)
作成する外字フォント 作成する外字フォントのサイズを16,24,32,48から指定します。 最低限16ドットを指定しないと外字の表示ができません。 24ドット以上の外字フォントは、検索ソフトによって印刷用に使用されます。

 〔変換〕を押すと、変換が行われ、〔設定ファイル出力フォルダ〕で指定したディレクトリに下記ファイルが作成されます。

mypaedia.ebsEBStudioの設定ファイル
myp.htmlマイペディア本文
menu.html動画・音声メニュー
myp.txtSGMLの中間ファイル(保存は選択式)
Gaiji.xml外字ファイル
GaijiMap.xml外字置換定義ファイル
complex.xml複合検索定義ファイル
fig/*.jpgPICT.DATから切り出された静止画像
data/*.*CD-ROMから複写されたマルチメディアデータ

(3)EBStudioの実行

(EBStudioをインストールしていない場合、ここまでにインストールを済ませてください)

(2)のステップで作成された mypaedia.ebs をEBStudioで開きます。
ファイル(F)→実行(G)を選択すると、マイペディア99が作成されます。

検索について

 MyPaedia ToolKitではマイペディア99の前方一致検索(仮名・表記)、後方一致検索(仮名・表記)、条件検索、参照検索、複合検索が実行できます*1

 なお、外字を含む検索では、代替文字による検索ができます。

見出し語検索で与える文字列
müllermuller
crêpecrepe

*1前方一致検索以外のインデックス(後方一致、条件検索、複合検索)を作成する場合、シェアウェア送金を行ってライセンスキーを取得していただく必要があります。

外字について

半角外字

HitGotExtW5-1の 0x30〜0x39、0x41〜0x5a、0x61〜0x7a、0xa6〜0xaf、0xb1〜0xb6、0xb8〜0xdd、 およびHitGotExtW5-2の 0x30〜0x39、0x41〜0x5a、0x61〜0x65を、JIS X4081外字コードA121〜A25Fにマッピング

全角外字

日立ゴシック外字W5の 0xF040〜0xF378 をJIS X4081外字コード A321〜AB69 にマッピング。

制限事項

謝辞

 paediatk.exe の開発に当たり、 電子辞書オープンラボ の解析結果( http://news.ring.gr.jp/news/openlab.edict/509 )を参考にしています。 マイペディアのフォーマットを解析された牧瀬芳太郎氏に感謝いたします。

更新履歴

2003/8/23 (Ver1.18)
  • 画像・音声などの提供者名を表示する。
  • MIDI音声の使用を選択可とする。ただし、別途外部ツールを使用してMIDI→WAV形式変換を行う必要あり。
  • よみがなの出力方法を、<key type="かな">で行うように変更。
2001/5/31 (Ver1.17)
  • ディレクトリ選択ダイアログで前回選択したディレクトリが初期として選択されるようにする。
  • EBStudio1.39からの改行タイミングの変更に対応。
2001/04/01 (Ver1.16)
  • 複合検索に5個までのキーワードの検索を追加
2000/12/13 (Ver1.15)
  • 独自タグを使用しないoptionの追加。
  • 24,32,48ドットフォントの作成。ただし検索ソフト側では印刷用にしか使用しない。
2000/11/24 (Ver1.14)
  • 本文中に現れるWindows外字(三カ所)を修正。
2000/11/13 (Ver1.13)
  • 複合検索に年代とキーワード(前方一致表記)を追加。
2000/10/30 (Ver1.12)
  • 複合検索対応。
2000/10/23 (Ver1.11)
  • 動画(AVI)、音声(WAV)の変換を追加。
2000/10/7 (Ver1.10)
  • EBStudio1.27のカラー図版サポートに合わせ、静止画像の変換を追加。
2000/9/13 (Ver1.01)
  • 読み仮名をひらがなに変換。(EBR対応)
2000/8/29 (Ver1.00)
  • 公開