知的生産・知的生活に関するリソース |
KJ法は東京工業大学名誉教授川喜田二郎氏の考案した発想法。 ラベルに取材活動や自己の経験・研究に基づいた情報を書き込み、データの関連性を発見して共通テーマ別にグループ化する。最後に全体の関連図を書いて文章化する。 KJ法は学術分野だけでなく企業の新製品開発や業務改善など、広く利用されている。個人の論文執筆や小説書きにも利用できる。
「知的生産」という言葉に市民権を与えた本。「発見の手帳」の付け方、京大型カードによる情報整理やファイリング方法、読書法など、今読んでも新鮮で示唆に富む。著者が試作して本書で紹介しているカナモジタイプライターは、その後の日本語ワープロの源流の一つとなった。
読書の技術、カードの使い方、書斎の整え方、散歩の効用など、著者の体験をふまえてさまざまな知的生活のヒントが語られる。単なるハウツー本ではなく人生論としての深みがあり、再読に耐える。「続・知的生活の方法」(1979)もどうぞ。
活字媒体としての書物を中心に、個人レベルにおける情報の収集・整理・活用の技術を具体的に説く。
理科系の研究者・技術者・学生のために、論文・レポート・説明書の書き方から学会講演のコツまで具体的に指導する。明快・簡潔な文章表現は仕事の文書では必須の条件であり、文系の人にもお勧めしたい一書。
基本的なアイデアは分類せずに時間軸で並べることで、押し出し式ファイリングとパソコンによる情報整理を提案。ただ計算機分野では、コンピュータをテキスト処理に使うのはUNIXやTeXなど昔から当たり前で、著者のオリジナルのアイデアではない。 また最近使った情報がアクセスされる可能性が高いという原則の利用も、キャッシュメモリでお馴染みだし、誰でも個人の情報整理法として無意識に実践しているのではないか。 「私の机の上は昔からそうなっている」という人は多いと思うのだが。 結局この著者が自分で実践している情報整理法をなんでも『「超」整理法』と呼ぶらしい。
慶應義塾大学塾長で昭和天皇の教育参与を勤めた小泉信三翁が、豊富な読書体験から「如何に読むべきか」「何を読むべきか」を語る。